京都会館:「解体工事差し止めを」 市民団体が監査請求/京都@毎日新聞2012/05/18

http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20120518ddlk26040587000c.html
京都会館:「解体工事差し止めを」 市民団体が監査請求 /京都

毎日新聞 2012年05月18日 地方版

 京都市が再整備を進める京都会館左京区)の建物保存を求める市民団体メンバーが17日、年度内に予定される第1ホール解体工事の差し止めを求める監査請求を行った。

 請求したのは岡崎地区の住民などで作る「岡崎公園と疏水を考える会」のメンバーら775人。請求によると、市の基本計画では世界最高水準の舞台開催を想定して第1ホールを全面的に建て替えるとしているが、近隣に類似施設があり、会館の歴史的・文化的価値を損ねてまで建て替える必要はないと主張。解体は市財産管理として適切でなく、高さ約30メートルのホールが完成すれば琵琶湖疏水沿いの景観を害するとして差し止めを求めている。

 京都会館再整備では今月末までに基本設計が策定され、今秋にも約2億5000万円をかけた解体工事が始まる予定。再整備全体の総工費は当初想定した約93億円を上回る約110億円に達する見通しで、開会中の5月議会に同額の債務負担行為を含む一般会計補正予算案が提出されている。【林哲平】