「京都会館の建物価値継承に係る検討委員会」による提言

また、この期間の動きとしては、「京都会館の建物価値継承に係る検討委員会」による提言がとりまとめられ、公表されました。
http://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/cmsfiles/contents/0000111/111189/5_09_teigen.pdf

本来この委員会は、進行中の基本設計案を、建物価値を継承したものとするために設置されたと説明されていましたが、提言内容は基本設計案には触れず、それとは独立に、建物価値の継承をするためにはどうしたらよいかという内容になっています。この委員会は建物価値の継承という観点からは基本設計案にNOであったという結論が読み取れる提言です。委員会を傍聴すると、基本設計案に踏み込んだ発言は数多くありましたが、委員会を重ねる過程で反映されなかったので、委員会としては基本設計案を肯定する結論を出すことが出来ず、最終的に基本設計案については触れないという形式の書き方にされたことが分かりました。各回の発言録が傍聴した一市民のボランティアによって作成され、公開されていますので関心のある方はお読みください。
http://kyoto21c.exblog.jp/tags/価値継承検討委員会/

結局、建物価値を継承する基本設計案というものこのような状況下でも、市は当初の計画通り第一ホールの解体・建替を含む再整備計画を実行しようとしています。委員会は単に口実・ガス抜きのために設置されたことがよく分かる経過となっています。